この「史上最高の内閣」は歴史上の人物を連れてきて、組閣をしてみようという滅茶苦茶なコーナーです。 実は「日本史再検討3」(井沢元彦著・世界文化社)という本の中で、すでにそれは試みられています。 日本史・政治馬鹿の私はその本を読んで、自分も組閣してみようと思ってしまったわけです。 ただし「日本史再検討3」の出版後、中央省庁再編が行われたので、閣僚ポストはそれにあわせました。 したがって「日本史再検討3」の閣僚名簿とは少し違います(それでもずいぶん重なりましたが)。 私が組閣した「史上最強の内閣」の閣僚は以下の通りです。若干自分の趣味が入っています。 |
内閣総理大臣 | 徳川吉宗 | 江戸幕府将軍。享保の改革を進めた。 しかし何といっても人材登用がうまいので内定。 |
内閣官房長官 | 羽柴秀長 | 豊臣秀吉の弟。人柄がよく、人に恨まれない性格だったらしい。 自らは野心を持たず、ひたすら人を支えるタイプなので内定。 |
総務大臣 | 阿部正弘 | 江戸幕府老中。地方の藩主の意見も聞いて政治を行った。 地方分権を推進してくれそうなので内定。 |
法務大臣 | 児島惟謙 | 明治期の大審院長。三権分立を守ったので内定。 「日本史再検討3」でも満場一致で決まっていた。 |
外務大臣 | 伊藤博文 | 初代内閣総理大臣。韓国受けは悪いが、外交能力は高いので 内定。副大臣は陸奥宗光と小村寿太郎かな。 |
財務大臣 | 大久保利通 | 明治初期の政治家。大蔵卿時代は予算をあまり出さなかった。 でも本当に必要なこととあらば惜しみなく出したので内定。 |
文部科学大臣 | 吉田松陰 | 松下村塾で幕末の維新志士達を育てた人物。 教育者として優秀だったので内定。 |
厚生労働大臣 | 田中正造 | 明治期の政治家。生涯、足尾銅山鉱毒問題に取り組んだ。 国民のことを本当によく考えてくれそうなので内定。 |
農林水産大臣 | 二宮尊徳 | 江戸期の農政家。幼名は二宮金次郎。 農民の立場にたって物事を考えていたので内定。 |
経済産業大臣 | 田沼意次 | 江戸幕府老中。彼の治世中、税金は上がらなかった。 賄賂政治で有名だが、産業の振興に取り組んだので内定。 |
国土交通大臣 | 井上勝 | 日本の鉄道の父と言われる人物。 鉄道だけでなく土木技術の知識も高かったので内定。 |
環境大臣 | 平野長靖 | 尾瀬の環境保護に生涯をかけたので内定。 小学校の国語の教科書に載っていたので印象に残っている。 |
防衛庁長官 | 北条時宗 | 鎌倉幕府執権。元寇時に専守防衛で日本を守る。 海外の情報収集も積極的に行っていたので内定。 |
防災担当相 | 大岡忠相 | 江戸町奉行。町火消し等の防災政策を打ち出したので内定。 町の治安維持にも努めたので、兼国家公安委員会委員長。 |
金融担当相 | 高橋是清 | 大正・昭和期の政治家。経済政策の能力が高いので内定。 現代の日本にぜひとも欲しい人物。 |
経済財政担当相 | 小栗忠順 | 江戸幕府勘定奉行。世界を一周したため見識は広い。 為替の交渉でアメリカにはじめてNOといった人物なので内定。 |
科学技術担当相 | 寺田寅彦 | 物理学者。文学者。文・理両方の道に優れているので内定。 「天災は忘れた頃にやってくる」と言った人物。 |
北方担当相 | 大黒屋光太夫 | 江戸期の船頭。何といってもロシア皇帝に会っているので内定。 ロシアとのパイプの太さに期待できる。 |
沖縄担当相 | 尚寧王 | 薩摩侵攻時の琉球王朝国王。民衆から慕われていた。 やはり沖縄出身だし中国とのパイプもあるので内定。 |
行政改革担当相 | 上杉鷹山 | 米沢藩主。藩の赤字財政を一代で立て直した実力者。 ジョン・F・ケネディからも尊敬されていたので内定。 |