平成 3年放送   太平記
当時の私は小学生でしたので、ドラマの内容はあまり理解できませんでしたが、
母親が歴史が好きで、この「太平記」もほぼ毎週見ていたので、私も一緒に見ていました。
印象に残った人物は、足利直義(高嶋政伸)、高師直(柄本明)、佐々木道誉(陣内孝則)、
北条高時(片岡鶴太郎)、長崎円喜(フランキー堺)、楠木正成(武田鉄矢)と、
本格的に見た一番最初の大河ドラマでありながら、人物は強く印象に残っています。
そして、北条一族が東勝寺で自害するシーン、
高師直が殺されて、落馬して、水田で泥まみれになっているシーン、
尊氏の前で毒を盛られた直義が、苦しみながら息絶えるシーンは、
特に強く印象に残っています。(みんな人が亡くなるシーンだ・・・)
のちに太平記の登場人物についてもずいぶんと研究をしました。
実は足利尊氏は次男なのです。夭折した異母兄にあたる長男がいるのですよ。
その母は、尊氏の父、貞氏の先妻で、北条顕時(実時嫡男、貞顕父)の娘なのです。
また、楠木正成の甥孫が、系図上では能で有名な世阿弥になっています。



平成 4年放送   信長
この「信長」は母親が見なかったので、私もほとんど見ませんでした。
ただ、語りがルイス・フロイスで、そのお付きの日本人修道士ロレンソを
稲川淳二が演じていたということだけは、どういうわけか覚えています。



平成 5年放送   琉球の風
この「琉球の風」は母親が見ていたので、私も一緒に見ました。
オープニングテーマの谷村新司が歌う「階」が印象的でした。
印象に残った人物は、啓山(渡部篤郎)、尚寧王(沢田研二)でしょうか。
啓山の父、新垣朝永を羽賀研二が演じていたのも覚えています。
そして、啓山が鉄砲に撃たれながらも踊りながら亡くなるシーンが、
印象に残っています。(また人が亡くなるシーンだ・・・)
この「琉球の風」は私が沖縄の歴史を知るきっかけになった大河ドラマですので、
なかなかよかったと思います。「命どぅ宝」という言葉を思い出します。



平成 5年放送   炎立つ
この「炎立つ」は「北の埋め火」、「冥き稲妻」、「黄金楽土」の3部構成で、
私は藤原清衡(村上弘明)が主人公の「冥き稲妻」と、
藤原泰衡(渡辺謙)が主人公の「黄金楽土」を見ました。
印象に残った人物は、「冥き稲妻」では清原家衡(豊川悦司)、
「黄金楽土」では後白河法皇(中尾彬)です。
この「炎立つ」から大河ドラマについての歴史的研究をはじめるようになりました。
そして、「黄金楽土」に登場する藤原基成(林隆三)の弟が、
平治の乱を引き起こした藤原信頼であることをつきとめたりしました。



平成 6年放送   花の乱
この「花の乱」はあまり一般受けしなかった大河ドラマだったと思われます。
事実、私も物語自体はあまり面白いとは思いませんでした。
しかし、今思い返せば、素晴らしい脚本だったような気がしてなりません。
空想上の人物をあまり使わず、歴史上の人物を使って、物語を創作しているのですから。
日野富子(三田佳子)の妹として登場して、
盲目になったため一休宗純(奥田瑛二)に引き取られた森侍者(壇ふみ)も、
一休宗純の愛人として実在したとされる人物で、印象に残っています。
骨皮道賢(ルー大柴)も実在したとされる人物で、印象に残っています。
他には足利義視(佐野史郎)、足利義尚(松岡昌弘)、細川勝元(野村萬斎)、
細川政元(今井雅之)といった人物が印象に残っています。
また、細川政元が女性を近づけず、空を飛ぶ修行をしていたのは史実のようです。
この「花の乱」の時代はあまりドラマになっていなかった時代でしたので、
調べられることがたくさんあり、私の歴史の知識をさらに広げることができました。



平成 7年放送   八代将軍吉宗
この「八代将軍吉宗」は面白い大河ドラマでした。
紀州家の家臣の加納久通(小林稔持)と有馬氏倫(すまけい)の掛け合いがおもしろく、
強く印象に残っています。2人の性格が正反対でおもしろいのです。
他には徳川家宣(細川俊之)、徳川家重(中村梅雀)が印象に残っています。
そして、近松門左衛門(江守徹)を忘れてはなりません。
ドラマの歴史的背景をわかりやすく説明してくれました。
ジェームス三木氏の脚本は史実に反しているところがほとんどありません。
この「八代将軍吉宗」をきっかけに、私は徳川将軍について研究をするようになりました。



平成 8年放送   秀吉
この「秀吉」は私はドラマの前半しか見ませんでした。
秀吉が関白になって傍若無人な振る舞いをしているところを見ても、
あまり面白くないと思ったからです。
印象に残った人物は、羽柴秀長(高嶋政伸)、明智光秀(村上弘明)です。
私は明智光秀が大好きです。村上弘明演じる光秀はなかなかよかったと思います。
ちなみに、あの坂本竜馬も明智光秀が好きだったといいます。



平成 9年放送   毛利元就
この「毛利元就」は私が戦国時代に興味を持つきっかけとなった大河ドラマです。
印象に残った人物は、尼子経久(緒方拳)、大内義興(細川俊之)、陶晴賢(陣内孝則)です。
特に緒方拳演じる尼子経久はなかなかよかったです。
経久はその人望だけで家臣を束ね、中国の覇者になった男ですからね。
あとはドラマでは戦が苦手な人物として登場した児玉就忠(益岡徹)が大好きでした。
どうも運動が苦手な自分と重ねてしまうんですよね。



平成10年放送   徳川慶喜
この「徳川慶喜」は知っている幕臣がたくさん出てきたのが印象的でした。
幕末の幕臣は小栗上野介忠順をはじめ、素晴らしい方がたくさんいらっしゃいますからね。
ドラマは江戸城開城で終わってしまい、明治時代を描いてくれなかったのが少々残念です。
慶喜の世話係・松島(岸田今日子)が強烈な個性を放っていたのが、印象に残っています。
また、お公家さんがたくさん登場して、素晴らしい御所言葉を披露してくれました。
私はこれをきっかけに御所言葉が大好きになり、日常でも使うようになってしまいました。



平成11年放送   元禄繚乱
この「元禄繚乱」は私は全く見ませんでした。
もともと忠臣蔵に興味がなかったのもありますが、
大学受験に備えてけじめをつけて、見ないことに決めたからです。
大河ドラマを見ていると、勉強そっちのけで歴史の研究をやってしまいますからね。



平成12年放送   葵 徳川三代
この「葵 徳川三代」は徳川秀忠が主人公の大河ドラマでした。
私は徳川秀忠が大好きなので、一年間、楽しませて頂きました。
印象に残った人物は、もちろん徳川秀忠(西田敏行)と大谷吉継(細川俊之)です。
徳川家康(津川雅彦)も今までにない雰囲気で印象に残っています。
あとは進行役の水戸光圀(中村梅雀)を忘れてはいけませんね。
大谷吉継は負ける戦とわかっていても、病をおして友のために出陣した、
私の好きな戦国大名の一人です。なかなかよかったですよ。
どうやら私は細川俊之が好きなようですね。これで3回目になります。



平成13年放送   北条時宗
この「北条時宗」は私が今まででもっともはまった大河ドラマでしょう。
印象に残った人物は、北条時輔(渡部篤郎)、北条政村(伊東四朗)、北条実時(池畑慎之介)、
宗尊親王(吹越満)、平頼綱(北村一輝)、日蓮(奥田瑛二)です。
特に宗尊親王と平頼綱は今までの大河ドラマにない個性的な人物だったので、
すっかり私も彼らには魅せられてしまいましたよ。
また、この「北条時宗」は史実に反した内容が多く見られるドラマでもあったので、
歴代大河ドラマの中でもっとも研究しがいがありました。
その成果は「コラム・北条時宗」として、このサイト内にまとめましたので、ご覧下さい。



平成14年放送   利家とまつ−加賀百万石物語−
この「利家とまつ」は今までスポットを浴びることのなかった佐々成政が
大きく取り上げられていたことが私は一番よかったと思っています。
印象に残った人物は、豊臣秀吉(香川照之)、佐々成政(山口祐一郎)、明智光秀(萩原健一)、
前田利久(三浦友和)、前田慶次郎(及川光博)、村井又兵衛(的場浩司)です。
特に香川照之演じる豊臣秀吉は、「秀吉」の竹中直人の印象が強い中、
それに勝るとも劣らない演技を見せてくれたと思っています。
登場人物が、それぞれ個性的に描かれていたのに好感が持てました。
ちなみに助さんこと佐々介三郎は佐々成政の養子の子孫に当たります。



平成15年放送   武蔵−MUSASHI−
この「武蔵」は私が宮本武蔵に興味がなかったため、全く見ませんでした。
エンリオ・モリコーネのオープニング曲が好きなので、それだけ見ていましたが・・・。
世間での評価は、極めて低いドラマだったようです。
来年の三谷幸喜脚本「新撰組!」と、再来年の「義経」には期待しています。



平成16年放送   新選組!
この「新選組!」は三谷幸喜氏が脚本を担当されるとあって、放送を楽しみにしていました。
私は三谷作品が大好きで、その点では期待を裏切らないものでした。
昔から大河ドラマを見ておられる方は、眉をしかめる内容だったかもしれません。
新選組の人物の名前を借りたドラマとして割り切って見れば、とても面白いと思います。
印象に残った人物は、試衛館のメンバー全員です。みんな個性的ではまっていました。
主人公の近藤勇(香取慎吾)だけは、最後までしっくりいきませんでしたが・・・。
メンバー以外ですと、坂本龍馬(江口洋介)、芹沢鴨(佐藤浩市)でしょうか。
この2人は一時期、自分の中で主人公になっていたぐらいのインパクトでした。



平成17年放送   義経
この「義経」は原作が宮尾登美子で、私が最も関心を寄せている平家物語を描くとあって
相当の期待をしていましたが、脚本と演出がイマイチと言わざるを得ない内容でした。
義経(滝沢秀明)や武蔵坊弁慶(松平健)の主従にも最後まで馴染めず、
むしろ追い詰められた藤原泰衡(渡辺いっけい)に同情してしまいました。
印象に残った人物は、平宗盛(鶴見辰吾)、木曾義仲(小澤征悦)でしょうか。
出番は少なかったですが、藤原国衡(長嶋一茂)も良かったです。
武骨な役がこれほど似合う俳優は、なかなかいないと思いますよ。
配役が豪華だっただけに、それを活かし切れなかったことが残念でなりません。



一つ戻る      最初の頁に戻る


inserted by FC2 system